九州の味とともに 冬

この料理の"味のキーワード"

材料

材料は豚の三枚肉と塩だけの場合が多い。塩は沖縄の海水から作る島マースが使われている

作り方

三枚肉にたっぷりの塩をまぶし数日間ねかせる。その後、茹でて塩抜きする。塩と一緒に脂もほどよく抜ける

料理法

塩抜きしたものをスライスしてそのまま食べることもあるが、スライスしたものを軽く焼き上げて食べることも多い

語り 居酒屋 まさら 花城安弘の「スーチカー」

店長・花城安弘さん

朝5時まで営業ということもあり、仕事を終えた飲食店関係のお客さんも多いとのこと。沖縄では珍しい福岡の魚介なども取寄せ、魚料理が自慢。さらに『ゴーヤーチャンプルー』などの沖縄料理に加え、居酒屋ならではのメニューもそろい気軽に楽しめるお店だ。
「6対4で地元のお客さんが多いですね。ソーキやゴーヤーは地元の方もよく食べられますよ。『スーチカー』も地元の方が好きなつまみの一つ。県外の方に『沖縄の料理を何かお願いします』と言われるとおすすめする料理でもあります。うちの『スーチカー』は他にはない味わいでもありますしね(笑)」。

皿に盛りつけられた『自家製スーチカー』は、一見、生肉のようだ。
「お客さんにも『生なんですか?』と尋ねられることが多いですね(笑)」。

口に運ぶとやわらかな生ハムのような味わいだ。添えられている刻みワサビやマスタードを少しつけて食べても美味しい。どのようにして作られているのだろうか?
「まず、県産の豚の三枚肉を島マースで塩漬けにして1日ねかせます。その後、絶妙な具合に茹でるんです。

塩漬けしてじっくりと茹でた三枚肉を薄くスライスする

中まで火は通っているのですが、生ハムのような生っぽい感じに仕上がりますね。それを一度冷やすことでさらに旨味が増していきます。基本的にはスライスしてそのまま食べていただくのですが、ご希望があれば少し焼いたりもしますね」。

もともとは保存食として生まれた『スーチカー』だから、生に近い状態で食べるこちらの『スーチカー』はぜいたくな一品と言えるかもしれない。

中まで火は通っているが生にも見える『スーチカー』

「『スーチカー』はお酒のつまみ、酒と合わせるものですね。私もお酒を飲むようになってから食べ始めました(笑)」。

店名の『まさら』は、ヒンディー語で様々なスパイスを調合して作る混合香辛料『マサラ』につながっているとのこと。
「スタッフはいろいろな場所から集まったいろいろな人間。来てくださるお客さんもいろいろな場所からのいろいろな方々。みんなが融合したいい空間になればと思っています。それと、“まっさらからやっていこう”という意味合いもあったんですよ(笑)」。

『居酒屋まさら』は、『スーチカー』や『ゴーヤーチャンプルー』などの沖縄料理をはじめ、様々な料理が融合した空間でもある。

この料理人こだわりの「味のキーワード」

材料

豚肉は県産豚の三枚肉、塩は島マースを使用する。どちらも沖縄の自然の恵みに育まれたメイドイン沖縄の食材だ

作り方

県産の豚の三枚肉を島マースで塩漬けにして1日ねかせ、絶妙な具合に茹でる。中まで火は通っているが、生ハムのように仕上がる

料理法

スライスしたものをそのまま食べる。薬味につく刻みワサビやマスタードを合わせても美味しい。少し焼き上げたものも美味

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居酒屋 まさら 生ハムに似たやわらかな『スーチカー』

自慢の魚料理、『ゴーヤーチャンプルー』などの沖縄料理に加え、居酒屋ならではのメニューもそろい気軽に楽しめるお店。『自家製スーチカー』は、豚三枚肉のブロックを塩漬けにした後、絶妙な具合に茹でる。スライスしてそのまま食べるとやわらかな生ハムのような味わいだ。添えられる刻みワサビやマスタードと合わせても美味。

『自家製スーチカー』700円(税込)。グランドメニューにはなく、食べられない場合があるので問合せを
『お刺身盛り合せ』1,270円(税込)
『ソーキの炙り焼』750円(税込)
スタッフで色を塗ったというイスが使われている店内

居酒屋 まさら

住所 沖縄県那覇市久茂地2-6-20
電話 098-868-1005
営業 18:00〜翌5:00
休み なし
35席
カード
駐車場 なし
URL https://www.facebook.com/izakaya.masara
※記載した内容は2016年2月23日現在のものです。
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