焼酎粕のリサイクル活動

霧島酒造には、焼酎の副産物である焼酎粕や芋くずをリサイクルする、国内最大級の設備があります。焼酎粕や芋くずからバイオガス(メタンガス)を生み出し、焼酎製造工場の燃料として利用するほか、焼酎粕の一部を堆肥などとして有効利用することで、ゼロエミッション(廃棄物ゼロ)を達成しています。このリサイクルシステムは、2007年に第12回新エネ大賞「新エネルギー 財団会長賞」を、2014年には、第23回地球環境大賞「農林水産大臣賞」を受賞しています。

焼酎粕は宝

九州産のさつまいもを使い、焼酎を生産。さらに、副産物の焼酎粕は、エネルギー、堆肥を生み出し、豊富な栄養成分(たんぱく質、繊維、有機酸など)もバランスよく含む、いわば「宝」です。

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お客様の食へ還元

「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」内の「霧の蔵ベーカリー」では、焼酎粕(焼酎もろみ)を使用したパンやピッツアを製造・販売しています。

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堆肥としては地元の農業や畜産業へ還元

回収したバイオガスは、焼酎製造工程で蒸留時に使うボイラー燃料として自社還元し、抽出した後の焼酎粕も、脱水されて堆肥となり地域の畑に還ります。

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エネルギーは電気として家庭へ還元

バイオガスで発電し、電力へと形を変え、各家庭に還元されます。芋はかたちを変え、余すことなく大地に還り、南九州の食と文化を豊かにしてくれます。

焼酎粕、芋くずが
リサイクルされるまで

焼酎造りは、1日約400トンの九州産さつまいもから

1日に使用するさつまいもは1つの工場で約80トン。霧島酒造のすべての工場の合計で約400トンものさつまいもが毎日、工場に運ばれてきます。

工場で生じる焼酎粕は約850トン、
芋くずは約15トン

黒霧島や白霧島などの焼酎製造時に生じる焼酎粕は、すべての工場の合計で1日あたり約850トン(最大1200トン)。芋の選別時に生じる芋くずは、1日あたり約15トンにも及びます。

  • 芋の選別作業は8月~12月に行っています。

製造工程で発生した、焼酎粕と芋くずを集めます

選別工程
焼酎粕
芋くず

製造工程の中で、芋を選別する際に、傷のついた芋を取り除く工程があります。また、芋が均一に蒸されるよう大きさを整える工程でも、使用できない部分が生じます。これらの取り除かれた部分を集め、芋くずと呼んでいます。さらに、製造工程の中の蒸留では、副産物として焼酎粕が生じます。この焼酎粕と芋くずを、リサイクルプラントへと運びます。

約22,000世帯相当のエネルギー(電力)を生み出せるバイオガスを生成

1日約850トンの焼酎粕から、約34,000立方メートルのバイオガスが生成されます。これらが約22,000世帯分のエネルギー(電力※)に相当します。

  • 一般家庭で1日に使用する電気エネルギー

焼酎粕や芋くずから、バイオガス(メタンガス)を作ります

焼酎粕・芋くずを細かく破砕し、微生物にメタン発酵させてバイオガスを作りだします。
取り出されたバイオガスは、焼酎製造工程の燃料として利用するほか、発電にも利用します。
一方、バイオガスを取り出した後に残ったものは固体と液体に分離され、固体は堆肥の原料へ、液体は浄化したのち放流されます。

様々な資源に還元され、
ゼロエミッション実現を目指して
ZERO EMISSION

本社増設工場と志比田第二増設工場においては、それぞれ、年間に使用する工場総燃料の60%がバイオガスでおぎなわれ、合計約4,500トンのCO2を削減しています。また、堆肥として有効利用することにより廃棄物をなくし、リサイクルによるゼロエミッション実現を目指しています。

芋はかたちを変え、
余すことなく大地に還り、
南九州の食と文化を豊かにしてくれます。