人が集まり、つながる場所が、私たちのフィールドだ。
スポーツを通じて地域を支える。
商品とは違う形での霧島酒造らしさ。
スポーツに携わる人や宮崎で暮らす人のなかには、すでに聞き馴染みがあるという人もいるかもしれない。
『霧島酒造スポーツランド都城』、そして『KUROKIRI STADIUM(クロキリスタジアム)』『AKAKIRI FIELD(アカキリフィールド)』。今から約1年前の2025年4月、霧島酒造がネーミングライツを取得し命名した、スポーツ施設の名称だ。
各名称が付けられた都城市山之口運動公園、そして宮崎県山之口陸上競技場、山之口運動公園陸上競技場は、宮崎県と都城市が合同で運用するスポーツ施設。
2027年には第81回国民スポーツ大会(以下国スポ)、第26回全国障害者スポーツ大会(以下障スポ)の会場にも決定している注目の施設である。
「地域に貢献したい。取得した理由としては、その思いがいちばんですね」
そう真っ直ぐと語るのは、企画室の小野竜一。
今回のネーミングライツ公募は、宮崎県・都城市が進める“スポーツランドみやざき”プロジェクトの大事な要素のひとつ。小野はそのプロジェクトがめざす姿や想いにシンパシーを感じたという。
「宮崎県や都城市の方々から“スポーツを通じて地域の未来を支えたい”という熱い想いを聞いて、その想いは、創業以来“地域とともに歩む”という姿勢を大切にしてきた私たちと重なる部分を感じました」
霧島酒造は、これまでにもJリーグのクラブやビーチバレー大会、地域の大会への協賛など、スポーツ方面での地域貢献に力を入れてきた。スポーツ施設のネーミングライツ取得も今回で2回目となる。
「もちろん企業名や商品名を多くの人に届けたいという広告的戦略もありますが、地域の方が地元を誇りに思えたり、親しみを感じてもらえたりする愛称になればという想いが強いです」
ネーミングとロゴデザインは、企画室の大石有香を含むプロジェクトメンバーと、日本デザインセンターが共同で制作した。
大きな括りとなる運動公園全体の名称『霧島酒造スポーツランド都城』は、県が進める“スポーツランドみやざき”と、企業名、土地の名前を組み合わせた、シンプルながらも堂々とした佇まいの名称に。
また、内包される2つの競技場には、それぞれ主力商品である黒霧島、赤霧島から『KUROKIRI STADIUM』『AKAKIRI FIELD』と名付けた。英語表記であるのは、国スポ・障スポをきっかけに国外の方の目に触れる機会も増えると考えてのことだ。
「40案近くアイデアが出たなかで、親しみやすさ、遊び心、そして霧島酒造らしさの3つを軸として絞り込んでいきました」と、大石は当時を振り返る。
特に競技場の名称については多くの意見が出たそうだ。
「子どもも利用する施設で焼酎の名前は親しみづらいのではという意見も出ました。しかし、逆に商品ではなかなか接点が持てない層に、名前だけでも生活の一部になってもらえる好機だと捉え、この名称を採用しました」
ロゴについても50案近くのアイデアが出た。
『霧島酒造スポーツランド都城』は、霧島連山と競技場のトラックをモチーフとして、この施設を起点に人々の未来や夢が広がる様をイメージして構成。
また『KUROKIRI STADIUM』『AKAKIRI FIELD』は、それぞれ「黒」「赤」の漢字の下部を“足”に見立て、競技場内を人々が駆け回る様を表現した。
3つとも親しみやすさ、遊び心、そして霧島酒造らしさを感じられるデザインになった、と大石は満足げに語る。特にこだわったのは『霧島酒造スポーツランド都城』の霧島連山とのこと。
「霧島山の実際の起伏をどこまで忠実に再現するべきかは悩みました。また両サイドの連山の形についてだけでも10案ほど出してもらい、最後まで霧島らしさと、デザイン的な心地よさのバランスを探りましたね」
地域への想いは、ロゴの細部にまで宿っている。
そんな細やかなこだわりが功を奏し宮崎県・都城市の方々、また地域の方々にも「地元らしい」「覚えやすい」などうれしい声を多数いただいているとのことだ。
「持参してくださったであろう黒霧島を片手に、施設の看板と一緒に写真を撮っていただいたり、我々からは発信していないのに“クロスタ”という略称が定着していたり。すでにたくさんの方々に愛されていて、努力が報われる思いです」と笑い合う小野と大石。
近い将来は、霧島酒造主催で『霧島酒造スポーツランド都城』を利用したイベントなども計画し、さらに地域を盛り上げていきたいと夢を語った。
スポーツは、競技者も観客も、みんながつながるもの。それはお酒を囲む場と似ている。
地域の人々が集い、笑顔があふれる場所をつくるために、私たちにできること。
その答えのひとつであるこの施設で、次は何を企てようか。
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